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『型どり』の講習会
10月9、10日の連休は、大阪で講習会に参加してきました。
今回の勉強会は、10月から3カ月間、月に1回土日で開催されるのですが、
第1回目の2日間は『型どり』でした。
『型どり』って、歯医者で歯を削った後にやるあの型どり? と皆さん思われると思いますが、
歯科医院に通ったことがある方であれば誰もが一度はやったことのある、あの型どりです。
しかし、これが正しく出来ていないと、かぶせ物や入れ歯など、型どりで作られる
全てのものが合いません。
1本、2本の治療であればいいのでしょうが、治す歯が多くなれば多くなるほど、
少しのミスが積み重なり、やがて取り返しのつかないくらいの大きなミスとなり、
治らないか、再治療になります。
ですので、歯医者になって13年目で、初歩の初歩でありながら、最も大事な『型どり』を
もう一度、学び直すことになりました。
初日の実習は、お昼の13:00から始まり、型の合わせ方から、型をとる材料の練り方、
型を取る時の自分の癖の矯正、石膏のつぎ方を教えてもらい、
それを相互実習で上と下の顎の型をとって石膏を流すだけのことでしたが、
初日は夜中の1:00まで皆で実習をしていましたが、なかなかオッケーがでず、
結局、2日目の17:00までやっていました。
2日間で合計20時間をかけて『型どり』を学びました。
細かい所まで、指導に指導を受けて、ひたすら型を合わせて、型取りの材料を練って、
型ををとって、石膏をついでいましたが、
ほんの少しの水の量の誤差や、わずかな力の掛け方などの気の緩みが、
出来あがった模型の精度に大きく影響をあたえることを改めて再認識しました。
歯科医療は、とても繊細でミクロン単位の治療をする医療です。
そのため術者の『心構え』と『技術力』が大きく影響してきます。
ですので、日々、気を抜かずに修練することがいかに大切かを思い知らされました。