上顎に金属精密義歯、下顎に審美義歯を入れた8年経過症例
この患者さんは、上の左右の奥歯と、左下の奥歯がない状態で来院されました。
咬むところが前歯しかないため、上の歯が下の歯に突き上げられて、グラグラになってしまい、どこでも咬めない状態でしたので、まずは仮の入れ歯を作りました。
患者さんの要望で『早く入れ歯を入れていきたい』とのことでしたので、本来は仮の入れ歯で様子を見てから自費の入れ歯を入れていくのですが、今回は基本的に違和感の出にくい下の入れ歯だけは、最初から審美精密金属義歯を入れていきました。
下の審美義歯の右側の金属クラスプが気になる方は、一番奥の歯に金属クラスプや審美クラスプをかけて、目立たないようにするのですが、今回は患者さんと話し合った結果、違和感を考慮して手前の5、6番目の歯にクラスプを掛けていくことにしました。
グラグラの前歯は、噛み合わせの感覚を残したいので、根を残すことにしました。
そして、上の左側3番目の歯は、根だけ残したところ、グラグラがおさまりしっかりしてきたので、マグネットにしました。
上の歯を根にしていく場合は、歯のない時期が全くないように、その場で入れ歯に歯を作ります。
上の入れ歯の違和感にも慣れ、問題なくなったところを見計らって、上の金属精密義歯の作成をしました。
そして、8年後の写真です。この間、修理などはなく、定期的な検診で虫歯のチェックと歯石とりをしていました。
患者さんからは『今でもしっかり咬める』との評価を頂き、少し安心しました。
精密入れ歯・審美入れ歯治療の標準的な金額は、片顎・税別35万円になります。
ケースによってはこれを超える場合があります。
それ以外の詳細なことは『料金表』を参照ください。
稀に、外れたり、割れたりすることがあります。
尚、問い合わせは『問い合わせフォーム』からお願いします。