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噛ミング30☆
みなさんこんにちは、管理栄養士の宮部です。
今日は「噛ミング30(カミングサンマル)」について
お話ししていきたいと思います
「噛ミング30」は2009年(平成21年)に厚生労働省が開催した
「歯科保健と食育のあり方に関する検討会」で公表されました。
ひとくち30回以上噛むことを目標としたキャッチフレーズです。
現代は昔と比べて、よく噛まなくても簡単に飲み込むことのできる
柔らかい食品が増えており、そのことにより噛む回数の減少がみられます。
そもそも、どうして噛まないといけないのか・・・
噛むことによってどんな良いことがあるのか・・・について紹介していきます。
①肥満予防
人間は食事を始めて15~20分で初めて満腹中枢が刺激されます。
そのため、よく噛まずにどんどん飲み込んでいく早食いの人は
満腹を感じるまでに摂る食事の量が必然的に増えていき、よく噛む人に比べて肥満傾向にあります。
②唾液の分泌を促進
唾液には殺菌効果があり、虫歯や歯周病の予防といった
お口の中の健康にもつながります。
また、唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素には
でんぷんなどを分解し消化吸収されやすいものに変えてくれるので、
栄養を効率よく取り入れることができるようになります。
③便秘予防
よく噛むことで食べ物が細かく砕かれ、
胃や腸にとどくまでに消化されやすい状態になります。
そうすることで胃や腸への負担が減り、スムーズに排出され
便秘の予防につながります。
④脳の発達
顔や頭への血流量を決める大きな要因の1つは咀嚼です。
噛む回数が少ないと血流量が増え、反対に多いと血流量が増ます。
血流が多くなると子どもは脳の発達が促され、
大人では物忘れの予防をすることができます。
この他にも、噛むことによって様々な効果を得ることができます。
こんなによいことがあるのであれば
どんどん噛んで食事をしていきたくなりますよね?
噛む回数を増やしていくには、
ナッツ類や繊維質な食材のごぼうやたけのことのような野菜などの
噛みごたえのある食品を積極的に食事に取り入れたり、
食材を大きめに切ることで噛まないと飲み込めないようにすることが効果的ですよ!
ぜひ試してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました